拓本は中国で始まり、朝鮮、日本などに広まった東洋独特のコピー手法です。中国では唐の時代より既に拓本から版木を作り、また石に刻したりして、多くの法帖と呼ばれる印刷物を仕立て上げて、書の研究や文字の練習に用いていました。碑の文字は直筆同様の風格を持っていますので、そのコピーである拓本も尊重されています。日本に拓本技術が来たのは江戸時代で、古くから碑などの現物が珍重され、拓本をあまり重んじない傾向があり、碑も少なかったので、あまり流行しなかったと言われています。拓本には乾拓と湿拓の2種類があります。乾拓は乾いた紙を目的物に当て、釣鐘墨などでこするようにして写し取る方法です。湿拓は和紙を目的物の上に当てて、水で湿らせながら文字や紋様に張り付け、紙が生乾きの間に、油墨などを浸み込ませたタンポで叩くようにして写し取る方法です。いずれにしても、目的物に直接墨をつけるのではなく、間接的に紙を当てた上から墨で写すものです。
●碑や石仏の所有者に採拓の許可を必ず得る。 ●被拓物を絶対に汚さない。 ●強い力で抑えたり、たたいたりして被拓物を傷付けない。 ●ゴミや土などを取り除く場合は最新の注意を図り、コケや自然な変色は洗い落とさない。 ●周りの環境にも気を配る。(周囲の草木や石までも配慮) ●採拓時に他の人にも配慮すること。 ●採拓後は、採る前の状態に戻すことが当然であることを強く認識すること。 ●採り終えた際は所有者にあいさつと、破損や汚れた場合の報告を必ず行うこと。
湿拓用にぴったり、鮮やかな黒が作品を引き立てます
品名 | 規格 | 製品寸法(前) | 外寸 | |
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拓本用拓象 黒 | 缶入 | 94丸×31 | 紙箱 |
◆拓本には乾拓と湿拓があります。「拓象」は油性タイプで乾湿両用に使用できますが、特に湿拓に最適です。紙の水分が多目で採拓してもにじまず鮮明な拓本ができあがります。にじまず、色むらなく拓せ、初心者から専門家まで幅広くお使いいただけます。乾拓用には蝋で固めた釣鐘墨をお使いください。彩拓には干彩・顔彩をご使用ください。
すぐ始められる拓本セットと拓本の解説本
品名 | 製品寸法(前) | 外装 | |
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はじめての拓本用具セット | 318×256×50 | PP袋 |
◆本格的な拓本がすぐにはじめられる拓本セットです。
練習用の版木と、別売の教書本も付属!セット以外は霧吹きと水を用意するだけ!
拓本採取に便利なプラスチックケース付です。
※家庭用のアイロンで簡単に本格的な裏打ちができます。裏打ちのコツは、拓本作品より少し大きめに裏打ちをして頂き、周囲を切って作品に仕上げてください。